New Relicを使ったサーバインフラ監視
この記事は、#kosen10s Advent Calendar 2017の21日目の記事です。
1年間、あっという間に経ちますね。年々、時間の経過がどんどん早くなっていくように感じます。
今回は、最近仕事で使っているインフラ監視ツールのNew Relicを紹介します。
New Relicとは
簡単にいってしまうと、最近流行りのAPM (Application Performance Management) ツールです。サーバやスマホアプリにツールを仕込むことにより、Webアプリやモバイルアプリの応答速度やエラー情報、スロークエリ、サーバの各スペック使用率など、様々なデータを収集・分析してくれます。今まで面倒だったエラー分析とか監視環境の構築を自動でやってくれるってことですね、すごい!(時代遅れ感
Webアプリを監視するAPM、ユーザのブラウザ上によるページ遷移などを監視できるBrowserなど色々サービスがありますが、ここではサーバの監視を行うInfrastructureについて書きたいと思います。
Infrastructure
画面はこんな感じです。 初期の画面では、CPU使用率、ロードアベレージ、メモリ使用率が表示されます。これらはラベルを押すことによって切り替え可能です。また、5分、30分、60分、7日など、様々な時間単位でグラフを見ることが可能です。
自分が感じた特長としては、以下の3つがあります。
Inventory
Inventoryでは、各サーバの設定情報や、インストールされているパッケージの一覧などを↑の写真のように見ることができます。バージョンとかも見えるんで、アップデートが必要な時にどのサーバが該当のものなのか簡単にチェックできます。IPアドレスとかもわかるので、非常に良さある(ちょっと怖いけど)。
Events
Eventsでは、サーバの設定変更、sshなどでのシェルログイン履歴、デーモンの起動・停止、パッケージのインストール・削除などの操作履歴などが記録されていて、見ることができます。突然サービスが止まった時に該当時間で何が起こったのか見ることができてめっちゃ便利です。ただMySQLでGTIDを使ってると「Entity modified: gtid_executed」っていうのがずっと記録され続けてちょっと良くない。
Integrations
AWS、Azureとの連携をすることができる。
AWSに関してはEC2のみならず、RDSやVPC、Billingなどの情報まで見ることができるらしいです。ただ使ってないのでどこまでわかるかは不明。
またOn Host Integrationsというものもあり、サーバにツールを入れるとMySQLやRedis、Nginxなどのパフォーマンス情報、設定情報を取得して、New Relic上で管理することができるらしいです。
ただし、Integrationsの利用にはProプランが必要です。
プランについて
Infrastructureには、2種類プランがあります。↑URLに詳しく書いてありますが、大まかな違いは以下の通りです。
- データ保持期間: Essentialsは、3ヶ月 Proは13ヶ月
- Integrations: Essentialsは、AWS EC2のみ、ProはOn Hostも含めて全て
- 値段(月契約): Essentials: 0.00084ドル/CU, Pro:0.00168ドル/CU
- 値段(年契約): Essentials: 0.0006ドル/CU, Pro:0.0012ドル/CU
価格設定
価格は、Compute Unitという単位で計算され、
- Instance SIze (CPUコア数+メモリGB, Max16)
- 使用時間
- 利用するプラン
によって決まります。 また月契約と年契約でも異なり、年契約の方が安くなります(年契約でも課金は毎月ごとですが、途中解約するとペナルティ料が発生するとのこと)。
CUは、Instance Size*使用時間 で計算されます。
例えば、AWSのt2.largeインスタンス2つを1ヶ月丸々(750時間)使用した場合、
(CPU 2 + Memory 8) * 750時間 * 2台 * 0.00084ドル = 12.6ドル
です。
実際に契約する場合は、最低でも16500CU分は課金しなければなりません。 16500CU分だと、
Essentials: 年契約9.90ドル、月契約13.86ドル
Pro:年契約19.80ドル、月契約27.72ドル
となりますね。
1GB1Coreの鯖ならこれだけの値段で11台分は賄える計算になります。
その他
- Mackerelもシンプルで良いが、New Relicの方が1ホスト辺りの値段が安いかも(サーバのスペックなどにもよる?)
- ただ、無料プランは基本的にない(最初の30日間のみ)
- 通知(アラート)の閾値設定などが若干面倒
- サーバメンテの時など、簡単に監視を停止することができない(いちいちalertを弄る必要がある)
- Mackerelほど通知チャンネルは多くない(Slack、Webhook、メールなどのみ)
- UIは全て英語だが、営業やサポートの人は日本語ができる人がいる(海外オフィスにいるので、少々時間はかかる)
- 利用ホスト数などにより、若干の割引がある(営業担当の人と要相談)
などなど。他のサービスのことなど書ききれないこともあるので、それはLTor直接でb。
最後に
以上、New Relic Infrastructureの紹介でした。有料ですが、使い勝手はとても良いのでオススメです。乱文になってしまいましたが、参考にして頂けると幸いです。
あと4日でクリスマスですが、皆さんはどのように過ごされるのでしょうか。
クリスマスイブは、友人や家族と過ごしたり、もしくは一人で過ごす方もいるかもしれませんが、機会があれば近くの教会のミサや礼拝に行ってみることをおすすめします。いつもとは違った雰囲気でクリスマスを楽しめるかと思います。もしかしたら、ミサのあととかにタダ飯が食えるかもしれないよ!
kosen10sのイベントも最近行けてなかったけど、来年あたりから少しずつ行けたらいいなー
明日の記事は、kurenaifさんによる「東京で食べたうまい飯」です。ちょっと気になる。
それでは皆さん、良いクリスマス&お年を!
SP2LCで使っているインフラについて
本記事は、SP2LC Advent Calendar の2日目の記事です。
先日は、清水先生によるSP2LCの紹介でした。
一昨日くらいに、「SP2LCでアドベントカレンダーやろうぜ!」とか急にふられてえってなりましたが、 広報のためにも、参加することにしました。。
SP2LCとの関わり
自分自身は、サレジオ高専に在学していたとき本科1年次から5年間、参加していました。
高専プロコンに参加したり(4年次の競技部門参加を除いて全て応援)、高専カンファレンスに参加したりもしていました。 そのお陰で、プログラミングの知識や、高専界隈のつながりも作ることができました。
また、インフラの構築・運用で試行錯誤しながら知識を培っていくことができたので、感謝してますm( )m
活動部屋のネットワーク環境
学校よっては、プロキシや認証LANがあり開発活動やネットサーフィンが制限されることがあるかもしれません。現にサレジオ高専がそれで、通常では外部SSHにつなげない(のでGithubが使えない、httpでできるけど)、開発したWebサービスとかを公開しづらい(今じゃherokuあるけど)などの問題が起きていました。
しかしサレジオには、研究用ネットワークという仕組みがあります。研究用ネットワークを利用すると、グローバルIPの1個ないしは複数個の割当を受けられるのです。そのため、SP2LCでは研究用ネットワークを申請し、独自にサーバとネットワークを構築・運用しています。
サーバに関しては、ラックマウント型のサーバにVMWare ESXiを導入しており、 ネットワークに関しては、/28(16個)のグローバルIPとRTX1200を利用しています。ルータ側で、開発用PCとサーバでVLANを分けていたりしますが、そこまで複雑な構成にはなってないです。
運用しているサービスは
- ディレクトリサービス(LDAP、各サーバのログインに使用)
- ファイル共有(Samba)
- ブログ(WordPress)
などです。挙げてみると思ったより少ないです。その他、計算を走らせたりプロコン課題部門で開発したサービスを動かしたりしてました。
ソースコード管理はGithubだし、コミュニケーションツールもSlackになっているので、活用の幅は以前と比べると狭くなってますね。
今後の展望
現状、ファイアーウォール周りの設定が甘い、使ってるOSが古い(CentOS6)系などがあるので、 今後、後輩と協力しながら改善していきたいと思ってます(働きながらそんな時間持てるのか…←)。
またDockerやRedmine、各種CIなども導入してもっと開発に活かしていってほしいなー(チラッ
2014年に工学教育研究講演会で発表もしたので、もし良ければそちらもご参照ください。 www.jstage.jst.go.jp
近況報告
生きてます。すずよしです。
最近、忙しくて各方面にあまり顔を出せてませんがとりあえず生きてます。
とりあえず、最近どうしてるのかをつらつらと書きたいと思います。
半年間の海外生活
昨年の10月から6ヶ月間、スーダン共和国で青年海外協力隊として活動していました。 最近では、アメリカによる経済制裁の解除がニュースになってましたね。 スーダン情勢(米国の経済制裁解除)について(外務報道官談話) | 外務省
自炊もろくにしない自分でしたが、(主に外食で)無事に過ごせました。。ただ帰国直後はすごく痩せていた+日焼けしていたので割と驚かれました。
活動内容に関しては、コンピュータ関係だったのですが微妙な感じで終わりました。。もし詳しく知りたければ直接聞いていただけると。。
国際協力関係のことも少しかじれたし、日本からはるか離れた国での生活を経験することができてとても良かったと思ってます。
もう帰ってきて1年が経ってますが、あの暑いスーダンが恋しいです。 1年ぶりの日本の冬を無事に過ごせるのか、すごい不安です。。(
勉強と仕事
所属していた大学の方は、経済的理由などで中途退学してしまいました。ただ、また来年4月から電通大夜間主コースの方に通うことになったので頑張りたいです。(まさか10sメンバーの後輩になるとは。。。笑)
仕事も11月から始めていて、ITベンチャーに勤めています。そちらの方はSRE(インフラエンジニア)として活動してます。それに加えて多少はスマホアプリとかもかじることになりそう。
あとはスーダンに行っていた関係でふとアラビア語を勉強したいなーと思い、アラブイスラーム学院のアラビア語講座に通ってます。アラビア語、文字自体は意外と簡単で勉強してしまえば読めるのでちょっと驚いてます。その代わり活用形とかが面倒なんですがねー。。
もし興味がある方はおすすめです!夜間コースは週3で、半年間25000円なのでおすすめです。
とまあキャパを超えそうな感じですが、以上の3つを頑張っていきたいですね。
旅行とか
国内外旅行、相変わらずよく行ってます。今年の夏は、カザフスタンのアスタナで万国博覧会があったので見に行ってきました。
時間があれば記事にします。
最後に
とまあ、色々とバタバタしてますがこんなです。何をやってるかわからないとよく言われますが、これからもそんな感じで生きていこうかと思います。
時間があれば10sの方も、カトリック的な活動も顔を出します!
ブログの更新も頑張ろう
青年海外協力隊でスーダンに行くことになりました
はじめに
久しぶりの投稿です。 いやー最初から3日坊主になるとか言っておいて、気がついたら3年坊主になってましたねw
あんまりブログとか書くのが慣れてないからかもしれません、ただの言い訳ですが。 まあ適当にマイペースでやっていくのでよろしくお願い致します。
さてタイトルにもありますが、私は10月より半年間スーダンに青年海外協力隊(JICAボランティア)として赴任することになりました。 以前よりFacebookやTwitterでお話していましたが、このブログ上で ちなみに、最近ニュースになっていた南スーダンではありません! 南スーダンの北側にある国で、治安上の問題は今のところないので生きていけると思います!
どうして行くことになったか?
高専時代までに経験した交換留学や、昨年8月〜9月に経験したベトナムでのインターンシップなどの経験を通して、 海外の文化や生活・技術に興味を持ち、 現地の人と共生して、海外で働くということに非常に興味を持っていました。
あともう1つとして5月〜7月くらいにかけて、少しうつ気味になった+就職活動などの理由で大学から足が遠のいていました。 自分自身のことを見つめ直したいということ(と必修単位を落とした)という理由があります。
簡単に言ってしまえば: 海外の留学プログラムなどを調べていた所、JICAの青年海外協力隊短期ボランティアがあり、 応募したら受かって行くことになったって感じですね。
行って何するの?
職種としては、コンピュータ技術で派遣されることになっています。 具体的には、 * スーダンの国の機関で動かしているWebサイトの構築・改善支援
利用しているPCのメンテナンス支援
その他
といった業務内容となります。
おわりに
派遣が決まってから、JICAの方で行く前に心がけておくことや安全対策などについての研修がありました。 時間があれば、そのことについても詳しく書こうかなと思います。
赴任後の活動や生活についても、こちらのブログで伝えていけたらなーと考えてます。 (趣味の話やIT系の話についても溜まってるので書かないとダメですね :-P)
それでは次の投稿で